CDトレチノイン|堺市の泉ヶ丘皮ふ科クリニック

CDトレチノイン

トレチノインとは?

トレチノインは、ビタミンA誘導体の一種で、レチノイドとも呼ばれます。肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進し、表皮細胞の増殖を促す作用があります。1960年代から皮膚科領域で使用され始め、シミ、しわ、ニキビ治療薬として長年使用されている実績があります。日本では、医師の処方箋が必要な医薬品に分類されます。

CDトレチノイン

アメリカでは、トレチノインはシワやニキビの治療薬としてFDA(米食品医薬品局)に認可され、皮膚の若返り薬として広く使用されています。日本では認可されていませんが、当院では改良を施したCDトレチノインを処方しています。

CDトレチノインの効果

CDトレチノインは、その主成分であるトレチノインの働きによって、様々な肌悩みに効果を発揮します。ここでは、特に多くの人が実感している3つの効果について詳しく解説していきます。

シミへの効果

シミの原因となるメラニン色素は、肌のターンオーバー(新陳代謝)によって自然に排出されます。しかし、加齢や紫外線などの影響でターンオーバーが乱れると、メラニンが過剰に生成・蓄積され、シミとして定着してしまいます。CDトレチノインは、表皮細胞の分裂を促進し、ターンオーバーを正常化することで、メラニンの排出を促し、シミを薄くする効果が期待できます。

また、CDトレチノインは、メラニンを生成するメラノサイトの働きを抑制する効果も期待できます。これにより、新たなシミの発生を防ぐ効果も期待できます。また、炎症を抑える効果もあるため、炎症性色素沈着によるシミにも効果を発揮します。

しわへの効果

しわは、肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの成分が減少することで起こります。CDトレチノインは、真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果があります。これにより、肌にハリと弾力が生まれ、しわを改善する効果が期待できます。

加えて、CDトレチノインは、ヒアルロン酸の生成を促進する効果も期待できます。ヒアルロン酸は、肌の水分保持に重要な役割を果たす成分です。肌の水分量が増加することで、肌に潤いがもたらされ、小じわを目立たなくする効果も期待できます。

ニキビ跡への効果

ニキビ跡の凹凸は、炎症によって破壊された真皮層が十分に修復されずに残ってしまうことで起こります。CDトレチノインは、真皮層の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンの生成を促進することで、肌の再生を促します。これにより、ニキビ跡の凹凸を改善する効果が期待できます。ただし、ニキビ跡の種類や状態によっては効果が期待できない場合もあるため注意が必要です。

CDトレチノインの使い方

CDトレチノインは正しく使用することで、効果的に肌悩みを改善できます。自己流の使用は思わぬ肌トラブルに繋がってしまう可能性もあるため、まずは基本的な使い方をマスターしましょう。 また、使用中に肌に異変を感じたら、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

基本的な使い方

  1. 洗顔後、化粧水や乳液などで肌を整えます。トレチノインを使用する際は、肌を完全に乾かしてからにしましょう。
  2. CDトレチノインを指先に少量(米粒大程度)取り出します。
  3. シミ、しわ、ニキビ跡など、気になる部分に薄く塗布します。目元や口元など皮膚の薄い部分は避け、顔全体に塗る場合は、皮膚の弱い部分に刺激を感じにくいよう、ごく少量を薄く伸ばしてください。
  4. 塗布後は、しっかりと手を洗いましょう。

使用頻度

CDトレチノインの使用頻度は、肌の状態や反応を見ながら調整していくことが大切です。基本的には、以下の頻度を目安に始めると良いでしょう。

使用開始時は、肌への負担を減らすため、1日に1回夜に、米粒大の塗布から始め、慣れてきたらあずき大の量を塗布することから始めます。
その際、使用した翌朝は必ず洗顔し、トレチノインを洗い流してください。
肌の状態をよく観察し、赤みやかゆみなどの症状が出た場合は、使用頻度を減らしたり、使用を一時中止したりするなど、調整するようにしましょう。

紫外線対策

トレチノインを使用すると、紫外線の影響を受けやすくなります。日焼け止めを必ず使用し、日中の外出時は帽子や日傘などで紫外線対策を徹底しましょう。日焼け止めは、SPF30以上、PA+++以上のものを選び、こまめに塗り直すようにしてください。

使用できないケース

  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方
  • 授乳中の方
  • アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方
  • 極度に肌が敏感な方

上記に当てはまる方は、CDトレチノインを使用する前に、必ず医師に相談してください。

CDトレチノインに関するよくある質問

CDトレチノインの効果はいつから実感できますか?
効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度使い続けることで、シミ・しわ・ニキビ跡への効果を実感し始めると言われています。効果が表れるまで根気強く使い続けることが大切です。
CDトレチノインの使用量はどのくらいですか?
使用量は症状や部位によって異なりますが、基本的には1日1回、夜に塗布します。洗顔後、化粧水や美容液などで肌を整えた後、米粒大を指先に取り、気になる部分に薄く伸ばしてください。塗りすぎると副作用のリスクが高まるため、医師の指示に従い、適切な量を使用しましょう。
CDトレチノインを使用する際の注意点はありますか?

使用上の注意点

  • 使用開始時は、肌に慣らすために、1日に1回夜に、米粒大の塗布から始め、慣れてきたらあずき大の量を塗布して、徐々に量と頻度を増やしていくことをおすすめします。
  • 日中は紫外線の影響を受けやすくなるため、必ず日焼け止めを塗り、帽子や日傘などで紫外線対策を徹底しましょう。
  • 妊娠中・授乳中・妊娠予定のある方は使用できません。
  • 他のレチノイド系薬剤との併用は避けましょう。
  • 目に入らないように注意し、万が一入ってしまった場合は、すぐに水で洗い流し、医師の診断を受けてください。

副作用について
CDトレチノインを使用すると、以下の様な副作用が現れることがあります。

  • 皮膚の赤み
  • 乾燥
  • 皮剥け
  • かゆみ
  • ヒリヒリ感
  • 色素沈着

これらの副作用は、ほとんどの場合、使用開始から数日~数週間で治まりますが、症状が重い場合や長引く場合は、使用を中止し、医師に相談してください。

使用できないケース

  • 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性のある方
  • トレチノイン、レチノイド系薬剤、または製品の成分にアレルギーのある方
  • 皮膚に炎症や傷がある方
  • アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方

上記に該当する方は、CDトレチノインを使用する前に、必ず医師に相談してください。

CDトレチノインは市販されていますか?
CDトレチノインは、医師の処方箋が必要な医薬品です。そのため、日本の薬局で購入することはできません。個人輸入代行サイトなどを通して購入することも可能ですが、偽造品の可能性や、医師の診察を受けずに使用することによる健康被害のリスクがあるため、おすすめできません。
トレチノインとハイドロキノンの併用は効果的ですか?
ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑え、シミを薄くする効果のある成分です。CDトレチノインとハイドロキノンを併用することで、相乗効果が期待できます。ただし、自己判断で併用することは避け、必ず医師の指示に従ってください。
CDトレチノインの使用をやめると、肌はどうなりますか?
CDトレチノインの使用をやめても、リバウンドが起こることはありません。ただし、加齢や紫外線などの影響で、シミ・しわ・ニキビ跡が再び現れることはあります。効果を持続させるためには、継続的なケアが重要です。
CDトレチノインはニキビにも効果がありますか?
CDトレチノインは、ニキビの炎症を抑え、皮脂の分泌を抑制する効果があります。また、ニキビ跡の改善にも効果が期待できます。ただし、ニキビの種類によっては悪化させてしまう可能性もあるため、必ず医師に相談の上、使用してください。
CDトレチノインは敏感肌でも使用できますか?
CDトレチノインは、刺激の強い成分であるため、敏感肌の方は、赤みやヒリヒリ感などの副作用が出やすい傾向があります。使用を検討する場合は、事前に医師に相談し、パッチテストを行うなど、慎重に進めるようにしましょう。

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